人が生きていくうえで、「煩悩」から逃れることは難しい。
「煩悩」とは、身心を乱し悩ませ智慧を妨げる心のはたらき、とのこと。
この状態になってしまうと、人はどうなってしまうか?
それは、「問題解決思考ではなくなる」ということです。
つまり、煩悩にまみれてしまうと、ひとたびつまづいてしまうと、
そこから立ち上がることが困難になってしまうのです。
そんな人生、嫌ですよね??
煩悩となんか、無縁で過ごしたいものです。
そのためには、「煩悩とは何か?」を知ることです。
そこで、「煩悩につながりやすい人間の本能」をお伝えしましょう。
① 生存
そうです、生きようとすることです。
当たり前の本能だけど、自分だけはより良い条件で生きのびようとすることによって、様々な軋轢が生じるのです。
いつまでも若々しくありたいのに、老化は避けられない。
いつまでも健康でいたいのに、病気になってしまう。
いつまでも生きていたいのに、死んでしまう。
そうです、ブッダが「生老病死」といった通り、
この世に生を受けた時点で煩悩とは切っても切れない関係に、あなたはあるのです。
② 繁殖
種の保存、遺伝子の継承。これもまた本能です。
これは身近なところでいうなれば、恋愛の悩みがわかりやすいかもしれません。
恋愛し、結婚し、子宝に恵まれ、子供を育てながら、幸せに暮らす。
誰もが憧れる生活です。
でも、これがうまくいかなくなると、悩み、煩悩に侵されるのです。
一家団欒を夢見ていたのに、子育てにも悩みは尽きない。
元気に育ってくれさえすればいいと思っていたのに、子供を妊娠できそうにない。
家族が増えたらいいなと思っていたのに、結婚できない。
身を焦がすような恋がしたいと思っていたのに、異性が苦手で恋愛できない。
本能のまま繁殖しようと思っても、ここでも煩悩に悩まされることになるのです。
③ 序列
3つ目は、意外かもしれませんが「序列」という本能です。
「序列」そのものは、問題ではありません。
集団で生きてことが不可欠なわたしたちにとって、「序列」を守ることは、命を守ることにもなるのです。
しかし、時には
「より良い上位の序列の座を奪いたい」と争う本能。
「今の序列を守りたい」と執着する本能。
こうした序列を巡った競争に駆られて、人は煩悩に染まり、滅びていくのです。
身近な例では、有名人などの不倫報道を見たときなどがそうです。
キラキラして成功しているように見えていた芸能人が、
たった一つの報道によって、序列の上位から最下層に向かって急降下していくように見えます。
そして、それを見た大衆は、相対的に自分の序列が上がったかのように錯覚し、熱狂し、SNSに過激な言葉を書き連ねるのです。
彼ら大衆の序列は、最初から変わっていないのにも関わらず。
そう思えば、人間とはなんと愚かな生き物なのでしょう。
ただ、これらの事実を知っていることで、
「煩悩」から適切な距離を保って生きていけるのです。
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