HSPの方は、責任感が強く自分一人でもやりきろうと考える長所があります。
しかし、その長所が行きすぎた結果、「自分を責める」ようになってしまいます。
「こうなってしまったのは自分のせいだ」と考えすぎることで、自己肯定感は低下し、自分軸から他人軸へと移行し、やがては自分の人生を生きられないといった事態に陥ってしまうのです。
こうなってしまわないうちに、この記事では
「HSPさんが人間関係でうまくいかない原因と対策」を紹介します。
HSPが人間関係でうまくいかない3つの理由
1.考えすぎて極度に緊張してしまう
HSPは責任感が強いので、「うまくやらなきゃ」と考えがちです。
1対1ならまだしも、複数人に向かって話すような場面では非常に緊張してしまい、その状態が続きます。
そして、その場から離れたあとにようやく緊張から解放され、脱力するとともに、ドッと疲れが出てしまいます。
この、緊張の波が極端に上がったり下がったりすることで疲れ果ててしまいます。
結果的に、余裕をもって人と接することができなくなってしまいます。
2.他人の目を気にしすぎてしまう
HSPは他人を尊重する長所がある一方、他人軸で考えがちになる傾向があります。
他人軸で生きると、「他人からどう思われているだろうか?」と周囲の人の顔色や感情を敏感に察知しまうのです。
これが、あなたと気の合う人たちだけの環境であればいいのですが、自分と性格の合わない人がいる環境にいるとなると、とても生きづらい時間を過ごすこととなるでしょう。
周りの人のことばかり気にして、自分を出せない状況では、深い信頼を築く人間関係の構築が難しくなるかもしれません。
3.自己犠牲の気持ちが強くなりすぎてしまう
HSPは他人の挙動への観察力が強く、また他人の感情への共感力が強い傾向があります。
これが行き過ぎてしまうことで、相手に先回りして相手のために時間と労力を使いすぎてしまいます。
相手の人が、それが当たり前に感じるようになってしまうと、相手から依存されたり、都合よく扱われてしまう可能性があります。
こうなっては、健全な人間関係をつくることは困難です。
HSPが人間関係でうまくいくための3つの方法
1.自分のテンポで話すことだけを考える
メディアに登場するような「カリスマ営業マン」は、立て板に水のごとく淀みなくトークを展開します。
そんな彼のように話せたらいいな。話せるようにならなきゃ。と思い、ついつい慣れないペースで話してしまい、うまくいかないことがあります。
実際には、「カリスマ営業マン」のようにうまく話せる人は、非HSPの中でもまれな存在です。
そんな自分らしくないテンポで話すことは、もうやめましょう。
自分の一番話しやすいテンポを覚えておいて、ゆっくりでもいいので丁寧に話すことを心がけましょう。
これで自分のペースがつかめると、緊張することも少なくなるでしょう。
2.自分の価値観を知る
自分らしく生きるには、自分軸で生きることが欠かせません。自分軸で生きるには、自分の価値観を知ることが必要です。
HSPは内省することが得意で、深い洞察力を持っています。その長所を活かして、一度立ち止まって、「理想の自分像」を定めていきましょう。
自分の価値観は、あなたにとっては当たり前のことでも、他人からすると風変りなことと思われることもあるでしょう。
それくらい、人は自分のことがわからないのです。自分の価値観を知るためには、カウンセラーを活用しましょう!あなたが自分の姿をよく確認するとき、鏡がないと難しいですよね?カウンセラーは、まるで鏡のような存在となって、カウンセリングを通じてあなたの価値観を浮き上がらせていきます。
自分の価値観を知ることで、「自分は自分、他人は他人」と、割り切って考えることができ、依存したりされたりの関係ではなく、自分らしく自立して生きることができます。
3.「自分はHSPだ」と認める
これは私自身がそうでした。
HSPとは、自分とは違う、特殊な性質の持ち主だと思っていました。
実際には5人に1人がHSPともいわれているように、案外身近にも多く存在するのがHSPという方なのです。
HSPは病気でもなければ、非HSPと比較して劣っていることもありません。
自分がHSPであるとまず受け入れること、そして正しくHSPを理解することで、「HSPでも胸を張って生きられる」ことに気づけるでしょう。
HSPの特性を生かして、活き活きを人生を過ごすことは可能なのです。
いかがでしたでしょうか?
HSPのあなたが自分らしく生きられる環境や人間関係は、あきらめなければ必ず見つかります。
その明るい未来に向けて、一緒に歩んでいきましょう!